なんだよまた本かよ、しかもソニーって…
縁がないとか思ってるんじゃないですかそこの音楽家あるいは音楽家志望者!!!!!!
いや、きっと音楽家の方ならご存知の方は多かろう。むしろ知らない方は「もぐり」なんじゃないのというぐらい、音楽に密接に関係がある方です。
なんてったって芸大卒業してドイツに留学! なのにふたを開けてみればアレレレソニー!?
何とも端から見れば破天荒なソニー5代目社長、大賀典雄さんです。
彼、なんと軽井沢にポケットマネーでホール作っちゃったりした人なんです。演奏された事がある方ならご存知かと。スタート4文目ではちょっと大口?たたきました。失礼しました。汗
どのへんが破天荒って、いろいろ破天荒ですが、…というかやる事が派手なのかな。
芸大時代は文部省に言って、録音機はバレリーナにとっての鏡のようなものだ!とか言って予算寄越させちゃったり、
…とかいいつつ実際買ってみたらいまいちさんで、「これらを直さなかったらオタクのテープレコーダーは買えません」なんて言ってみたり。
結局、そのクレームが彼と井深さん、盛田さんを引き合わせる事になったのですが…。
他にもいろいろ破天荒ですわ。
なんたって8種類の飛行機免許をお持ちなのだ。
でもそれが功を奏して? なのか、なんとあの指揮者のカラヤン(私と誕生日一緒!!!←あ、あのー、そういうのいらないんで…)と飛行機の話で意気投合。
この本で初めて知りましたが、カラヤンもまた飛行機が好きだったそうで。
ちなみにそのカラヤンですが、大賀さんがCDを作る!やってやる!て時に、そういったものに興味を持ってらっしゃったカラヤンがとても力を貸してくれたんだそうで、ちょいちょいですがカラヤンとの話も出てきます。
衝撃的な話もありました。 ネタバレになると面白くないのでここには書きません。気になるあなたは是非ご一読を。
会社経営としても面白い。
いくら時間を守らせたいからといって社員全員に、(その当時まだ珍しかった)クオーツ時計を全員に贈るという!
が、当然そのかわり時間はきっちり守れよコノヤローってことか、会議に1分でも遅れたら部屋に入れさせないという徹底ぶり。
ある意味当たり前かもしれませんけど、そういった時間に正確になることが私にも足りないので、あ〜〜すいませんという気にしか。。。。(--;)
大賀さんは著書の中で
「今の時代は音楽がもう少し大事にされても良いと思っている。(中略) 音楽が文化として栄えていく為には、きちっと印税を払う仕組みを確保しなければならない。
また、文化事業は誰かの援助が必要である。」…
えぇえぇ。
そうですとも。
でも私たちはスポーツ選手とは違ってスポンサー契約みたいなのがない、…いや、ないことはないんでしょうが、
少なくとも主流ではないわけで。
そうなると政府の奨学金やらその他財団からのサポートが不可欠になるわけですが、実際そういった財団や政府のバックアップを受けてちゃんとビジネスとして音楽をやっている人ってどのぐらいいるのでしょう?
優秀な演奏家とか、すごいな!って思う未来の演奏家がいても、彼らが活躍出来る舞台がなければ結局のところ宝の持ち腐れになってしまう。
奏者が外に市場開拓すべく行くか、あるいは日本でそういった基盤を社会が整えて音楽文化を育んでいけるのか。
…どうなんでしょうねー。
しかし思うのは、大賀さんもこの本に出てくるどのソニーのすごい人も大体体をよく壊す。。。
確かに時代が違うとはいえ、本当に日本人はハードワークが好きであり、ハードワーク万歳みたいな風潮があるように思います。
リーダー不足や日本経済あるいは日本全体の閉塞感が叫ばれてはいますが、
短い時間で頭がキレて、仕事ができる。ロングスパンで仕事を考えていく為にも、
3年後、5年後の自分をイメージした健康管理をしていける人材っていうのも大事なんじゃないかいって思うんですけど。
甘いですって?
でも結局あなたが倒れたらまだアウトプットしきっていないアイディアが宝の持ち腐れというか、無駄になってしまうんですよ。
ビジネスマンもアスリートも音楽家も、みーんな仕事をする人はあなた自身が資本です。
今現在、脱原発の為に新しいライフプランの提案を、新しいエネルギー政策が、経済が、とかいいますけれど、
ストレスコントロールを含めた体調管理のデザインし直しも検討すべきだと思います。
もっとも、それで会社で全員禁煙!とかそれはちょっと違うと思いますけど。(あくまで本人が本人の為にやらなければ続かないですよ。あるいは家族・恋人その他大事な人のため、なら別かな。)
とりあえず。
この本を読んで。
最近ソニーの衰退がどうのこうのと言われてますが(少なくともやはり全盛期よりはねー)、
読んでみてソニーを応援したくなりました。
…ああ、やはり製品そのものよりも、企業姿勢なんかを重視して私は買い物してるのかしらと自覚した今日このごろです。
また是非お願いしますね(^^)
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。