とりあえずまずはソロの方からいろいろそろそろと。うそうそ。書いていきますよ。
ってことで。
リアクションなくて若干さみしー限りでありますが、みんながきっと読みたいんじゃないかしらなんて思っちゃってる自分の為に書いてるようなところあります。Kです。
昨日はギリシャ組曲の話をしましたので、今日は
ブルーカプリス。
元々、1曲はピアニストの事も考えたり、自分の為にも独奏をやってみようかなという頭があったのですが、
最初はボノーのカプリスをやろうかと思っていました。
いつかやらなきゃ〜と思っていたので。
この曲はKenneth TseのCDをいろいろ聞いてたのをきっかけにして知った曲で、
なかなかカッコイイ曲だな〜 いつかやれたらな〜
・・・ってでも出版されてなかったらアカンしな〜 なんて漠然と思いつつ、
Twitterにブルーカプリスやりたいな〜やってみたいなーって呟いたら
「ここで楽譜買っちゃいなYO!!」みたいなリプライを頂いたり、「おお〜やってやって〜」みたいな感じで言ってくださった方もいて。
しかもその後、ぼーっとしていたらとある方から
楽譜を頂く。。という。。
うわーこれはどこかでやらなくては。笑
なんて思ったりしましたが、しかしどうするかなあ、いつやるかな〜とちょっとためらっていて。
まあでもそのうちやろーと思ってちょいちょい譜読みを進めた頃にアイオワへ行き、
アルティシモ(フラジオ)とかこれやべーだろ、やっぱ先にボノーじゃね!? なんて思いつつも
なんとなーくKenneth Tse先生に
「
ブルーカプリスとボノーのカプリス、どっちがお好きですか?」
と聞いたら即答で
「
You、Blue CapriceやっちゃいなYO!」
なんて言われてしまったので、帰国するなり@君に「
ブルーにしまーす」と伝えた記憶があります。
しかしさらってみると言うまでもなく結構難しくて。。
それはフラジオ!とかそういう所だけじゃなくて(言うまでもなく、
それだってすげー難しい)、
まず
体力。
それから最後の方のチョッ速でやらなきゃいけない半音階(しかもビミョーに半音階じゃない!)だとか、
ジャズだブルースだっていう感じがあるのにそれっぽいのが出せない。(何やっても悪い意味でキレイになっちゃう)
ていうかそもそもそれに対する知識とか音楽的経験値が明らかに少ない。
私はあんまジャズ!ていうよりはブルースっぽいのかなーなんて思ってやってましたが(ブルースの「ブルー」かしら〜?なんて。)、
どっちにせよ私が普段やってる事とは全然違う。
でもだからといって私がジャズっぽく、それを真似てやるのはちょっと違うかも。
ていうのは。
もしこれを本当にジャズピース
☆みたいな風にやらなきゃいけないならそもそも私が手出しをしていい領域じゃないし、
私やクラシック奏者がやる理由なんかどこにもなくなっちゃう。
でもだからといってクラシック全開!!!はまたそれも違うしなあ〜。
何がいいのかな〜 とかいろいろ深読み?しましたが、
結局の所まずは私がやりたいようにやってみようかなーと。 まずはそっからだ。
ていうか先に技術の面をクリアしない事にはあまり先には進めないのではw
ただ、レッスンに持って行って(それまでは結構キレイ目にやろーとしてました。。)、
全然だめだよー もっとゴリゴリいかなきゃーってことで、
多分先生がおっしゃってたほどはゴリゴリいけませんでしたが、しかしある程度ゴリっとやらなきゃいけないところはそのようにやってみようと。
(ナンだよさっきからゴリゴリ。。。)
確かにクラシック畑の人間ですから、ジャズっぽく!て言われても所詮偽物にしか、いやーむしろ偽物にすらなれないし、
それならこれはクラシックの音楽ですって顔して(実際ボノーのカプリスですか?ていうようなところがちょいちょい)、キレイに吹くのもありかと思いましたが、
それってでもちょっと考える事を放棄したことにならないかな?なんて。
まあ実際、かなりホールの響きがよかったもので(そこに救われた部分もいろいろあるけど)、
どんなに強くガンガン吹いても、ゴリっといっても
サンドバッグみたいに受け止められるし吸収されちゃうんですね。
だから、ていうのもあるし、
ちょいちょい危なっかしかったり速過ぎたり大きな流れが止まりはしなかったけどちょっと停滞してしまったり、
初中間部あたりがさすがにちょっと気だるすぎるな〜て思う所があったり。
あと何よりちょっと前に書いたけど、「
体力」。
もうこればっかりは、ほんっとーに。
ていうのは、まずアンブシュアが結構駄目駄目になりそうで(休憩の後だったからちょっとは大丈夫でしたが)、
それから息。
ブレスコントロールがもう全然だめで、
普段息吸わない所で吸ったり(おっつかない為)、そのため今までどおりに吹いたらフレーズがおかしなことになるので
わざと短いフレーズで取ってるんですう〜みたいな顔してやったりとか。
(勿論言うまでもなく短いし、即席感抜群なのでブチブチ切れてるようにしか聞こえない)
そもそも終わった後に「(ちゃんと終わって)
よかったー」とか言ってる時点でどうなの。
何が終わった〜だよ、って。その時の自分に言いたい。
アホちゃう? そりゃいつか終わるがな。
勿論、それと同時にこういった課題がふつふつと湧いてきてはいたけど、
そしていろんな方にカッコイイ曲だね!なんて言ってもらえたりして嬉しい限りであります、が、
あえて。批判的に。
全然出来てなかったなーと。
もっと出来たかもしれない、まだ出来る事たくさんあるだろーってあたりが、
この曲一番悔しいです。
正直、裏話をしてしまうと
ギリシャの時点でブレスコントロールもアンブシュア(←特にこっち)も壊れて来てて
これはやべーなと思って、
うっすらブルーの為に温存したようなところはあります。 あーでもごめんなさい、誤解のないように。
手 は 抜 い て な い で す。終わった後の打ち上げで、
「
○○さん(プロの人)はちゃんと研究して研究してやり抜いてやりぬいてステージで結論を出しに行ってるんだよね!」
と熱弁されてる方がいて、
あ〜私も出したかったよ結論。 って感じでした。
どの曲でも思うけど、結論出すまでには時間がかかるの知ってるんだから
さっさと技術的な部分クリアして音楽的な部分にまで迫りやがれって話なんですよね。
もっとも結論ってなんだよ? 音楽的がどうたらってなんどい、って思う部分は正直あります。
だってそんなにまだいい耳持ってない。
でも、少なくとも。
まだやれる事は絶対にあった!今出せる結論を出しに行ってなかった。
ボノーのカプリスをにおわせてる部分が、って書きましたけど、
私多分そんなにわかっていません、ええ間違いなく。(最後はさすがにわかるけどね)
それから変奏曲なので(まあさすがにそれはわかっていましたが)、
それのスタイルをちゃんとひとつひとつ意識したりだとか着目したりだとか。
ただ、ひとつ良かったのは、独奏がマトモに出来た所とか。
正直毎回、どの本番でも「練習やったから大丈夫」なんて思えない人で、
どっちかっつと「練習がどうじゃなくて本番で出来るかどうかって話なんだよ」ってタチで、
んもーね、ほんっと毎回これが最低最悪の本番になるかもしれないっていう、
超最低最悪の事態を頭のどこかで想定してるんですよね。
だから今回もほんっと止まったらマジでどうする!?って先にその気まずい雰囲気を頭で味わっておいて、
それにならないように集中して、楽譜の中に飛び込もうとしました、って感じでした。
だからそこそこ集中はしてたけど、で、一方で冷静でもあったけど、
まだ、いわゆる「フロー」の状態ではなかったと思うし、やっぱり大きな波に乗り切れなかった部分が否めないので、悔しいですね。
それでもなんとかフラジオが全部当たったとか(ちょっと無理矢理でしたが)、
体力配分がなんとか追いついた部分がちゃんとあった、とか。
本当にいい経験になった曲です。
あの若干の緊張感のなかでやれたのは今思うと楽しかったです。
なにより、独奏のレパートリーが増えたのが嬉しいかな。 そうそう簡単に他でやろうと思いませんが。笑
またやれる機会みつけて、取り組みたいですね。
あ〜 出来れば今度はボノーやって、それからまたやりたいかも。
Kでしたー。