トイレの神様ではない。経営の神様の話です。
パナソニックの創業者である松下幸之助さんの、「私の履歴書」(日経新聞で今もなお続く連載読み物)。
ちなみに音楽家ですと服部良一さん、渡辺貞夫さんなどなどが書いてたことがあるそうな。(by Wikipedia)
どこどこ会社の社長、みたいな人が多いですが、他にもたくさん面白い人がたくさん書いてます。初めて知った。。
は、さておき。
なんてったってwikiによれば2度も登場している松下さん。
ちょっと私の読書の仕方のせいなのか、のめり込み始めるのが遅かったもので
彼の経営手腕のすごさがわかるような、わからないようなビミョーなところではありましたが、それにしても本田さん(HONDA創業者)とはまた違う、すごいおやじさまです。
語り口もなんかいい人なんだろうなあ・・・と思う一方、
「そいつぁちょっと横暴であろう!オヤジ!」みたいな一面も。(他の人からの話で明らかにされるw)
当時からグローバル化に対しいち早く敏感に行動し、週5日制を導入(って前は5日制じゃなかったんすか!とここで知ることになる・・・)。
実は最初の方よりも後からのめり込んできて、ってところで終わってしまったので。。
なんというか彼の経営手腕のすごさと言われても、彼のそのなんていうんでしょう、見た目はしっとり、でも中はさっくりみたいな、カントリーマアムの逆をいくような口調でどうもなんか・・・
当たり前っていうか、なんかそういうのがみんな当たり前に出来てしまうような気がしてしまう。勿論そんなわけはない。
ただ、後半になるとそれこそその週5日制を導入するときも、いざ導入する!と(当初)言ってたタイミングが近づくと日本経済はそれどころじゃないどん底にあって、
しかしここで実行せず、あるいは実行すれどもすぐに「やっぱり失敗だったんでやめまーす」なんてことになったら、
松下(会社)だけが笑われるのではなく、欧米に笑われ、日本の恥となってしまう・・・ それではいかん!という強い決意のもと実行されたんだとか。
なんていう場面が結局あとからわりと出てくるんですよ。(最初は出生の時の話であったり、松下を始める前の話だったりなので)
やっぱりそういう話が出てくると、こう・・・ 面白いなあと思ってしまうのです。
それこそ今のこのご時世だと英語公用語化の流れとかね。本当にやるのかしら?みたいな。(恐らくやるんでしょうよ。半ば強行するんでしょうよ)
ただ彼はそれこそ時代が時代だったとはいえ幼い頃から激動の時代の中にいて、
小学校も出てないんだったか? 少なくとも大学出るとかでないとかそんな次元じゃないのですよ。
会社の買収とかフィリップ社との共同開発?の時のエピソードなんかを見ても、イマイチその時のことを知らないこともあってピンと来ませんが、
いくらフィリップ社から技術を教えてもらうとはいえ松下が経営するんだ、経営を安売りするわけにはいかない、という
その姿勢には、(一歩間違えばただの傲慢な主張ですが)すごいおじさまだわ!なんて思う。
今も技術こそ日本は優れていると言いますが、確かに経営に関しては軽視してるような面は見られるような・・・
↑というのを書いてたら、やはり彼の経営する上での心構え?であるとか、経営に関しての哲学みたいな事がすごくたくさん詰まっている事に今更ながら気がつきました。
いち早く自由競争の怖さやそこで生き残る為の大切さに気がついた(であろう)、松下さんの「私の履歴書」。
今からでも遅くはない。 ビジネスマンの皆様は特に、是非。